肉離れをしてから競技に復帰するまで

サッカー選手の肉離れ

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肉離れとはどんな状態?

スポーツをしている時に起こりやすく一番多いのは、ふくらはぎの内側や太ももの裏のハムストリングスで筋肉が収縮しながら伸ばされるときに筋肉が耐え切れず、部分的に断裂をしてしまう事です。切れてしまう量と部分により復帰までの期間が異なります。

どんな人がなりやすいのか?

筋肉が固くなり始めた30代の男性で筋肉量はあるが柔軟性の無い人や、スポーツを毎日の様に行い休める時間が少なくほぼ筋肉に疲労を残したままの学生などに多く、次の日の練習や試合に持ち込んでプレーしてしまい、これらの繰り返しにより柔軟性や伝達力を失い意志とは反対の動きをしてしまう為、肉離れを起こしやすくなります。

可動域も少なくなり股関節が使えなくなってくると部分的に負担がかかりやすくなります。

 

肉離れの度合いと対処法

自力で歩ける場合は切れる範囲が少ないので、受傷後48時間以内は炎症が大きくならない様にビニール袋に氷を入れて約15分間アイシングをし、常にバンテージなどで圧迫します。自力で立てない場合は筋肉の切れている範囲が大きく、筋断裂を起している可能性があるのでアイシングと圧迫をしながら医療機関へ受診することをおすすめします。

治療とリハビリ

治療を開始するタイミングと方法で競技復帰までの期間が大きく変わってきます。

治療の開始時期と方法

出来るだけ早く受診するのがベストです。受傷後48時間以降のアイシングは状態を診て判断し、温め始めるタイミングを間違えると回復が遅れる事も有ります。ストレッチははまだ厳禁で、微弱電流や酸素カプセルで損傷部位の回復を早めたり、患部にストレスをかけている部位の解除を行ないます。

治療の様子

運動開始のタイミングと方法

自力で歩けて患部のズキズキが治まったら、まずは体温をしっかり上げてから軽めの体重をかけないストレッチをじんわりと行い、嫌な痛みが無ければ反動をつけたりゴムチューブなどで少しづつ負荷を上げていきます。その後痛みが無ければランニングや競技別の種目を行っていきます。

肉離れを起こさない為には

ストレッチなどで柔軟性を維持したり疲労を残さない様にメンテナンスケアをするのは勿論ですが、同じぐらい大切になってくるのは、なぜ同じ箇所やその周辺ばかりを痛めてしまうのかを理解する事が重要です。それは個人それぞれ強い所・弱い所・固い所・力の入りにくい弱い所、違う力の入れ方やクセなどにより、左右前後などのバランスの崩れをできるだけ起こさない事です。根本的にその部分を直さないといくらベストな治療やケアをしていたとしても繰り返してしまいます。肉離れの場合、繰り返される事によってさらに筋肉の状態が悪くなり、腰痛や捻挫などの他の箇所も痛めてしまう可能性があるので自分の身体の状態や動き方をしっかり知る必要があります。

何度も繰り返してしまう肉離れの症例

尼崎市在住・バスケットボール小学6年生Sさん。

1年前に右太ももの裏を肉離れしていて完治しないままプレーをしていると使い過ぎでスネの内側が痛くなるシンスプリントや、足の裏が痛くなる足底筋膜炎を併発し反対側の左太もも裏を肉離れしてしまい友人の紹介で来院。

整骨院や整形外科に約1年間通っていたが、休める時間のない毎日の厳しい練習で痛みが完全に取りきれず残ったまま練習や試合に出ていた為、歩くのも痛いくらいの左太もも裏が肉離れをしてしまい、初回のチェックでは腰と下半身はほぼ全体に痛みがある状態で古傷の右太もも裏も痛みが出てボロボロ状態。痛み止めを飲みながらバスケットをしていた為に身体は限界を超えていました。

3か月後に大事な試合があるのでそこに向けて主に身体の状態を整えていく行く事に。1か月目は週に2回の治療を計画。肉離れを起こしている左太もも裏は鍼治療と微弱電流を行い、全身は疲労回復と動きを良くする痛くない施術を行うと3週目にはシンスプリントと足底筋膜炎の痛みは取れ、二か月目には肉離れも私生活には問題はない状態に。

この時点で練習や試合にいきなり復帰すると再発してしまう可能性が高いので、週に1回のペースで1か月間使っていなかった患部の柔軟性を高めていき、少しづつ負荷をかけてリハビリトレーニングを行い、自宅でも毎日できるストレッチやトレーニングを覚えて頑張ってもらい、試合にも出場する事ができ全国大会に出場することも出来ました。以前は良くコートで転倒していたのにそれが減ってきたのも感じられてきました。

尼崎市在住30代男性・ベースランニング中の肉離れ

野球の試合中に三塁ベースを回った時に右の太ももの裏がブチっとなり倒れこんで立てなくなった。

試合後は自力で歩く事ができなくなり杖での生活・・・

受傷後の治療開始が早かった為20日後には運動が出来る様になりました。その様子がこちら

まとめ

肉離れをしてしまうのは一瞬です。競技に復帰するのには莫大な時間と心身ともにストレスがかかります。スポーツをしている以上怪我をしてしまうリスクはありますが、予防できる事も沢山あります。大人の場合は仕事や私生活にも影響を与え、学生の場合は短期間の離脱で今後に大きな影響を与えてしまう事もあります。受傷してしまったら適切な処置をすることで復帰までの時間を短くすることも出来ます。普段の身体の状態と適切な対処法を知っていれば二次的に痛めてしまうリスクも減ってきます。

 

 

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