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シーバー病の正体とは?
小学5,6年生の男子に多い
一番多い年代は小学生の高学年の背が急激に伸び始める時期で、骨が大きくなり始める時に筋肉の柔軟性が骨の成長についていけずストレスがかかりやすくなります。
踵が痛くなる仕組み
踵の骨にはふくらはぎからアキレス腱になり付着し、足の裏の筋肉も指先から踵に付着します。
お互い引っ張り合いになり、さらに体重や地面からの衝撃で硬くなりきっていない踵の骨にストレスがかかり炎症が起きます。
成長痛だから仕方ない?
骨が成長しきってない成長期になりやすいのは間違いありません。
成長期でもならない子もいます。片足にだけ痛みが出る子もいます。スポーツをする以上成長が止まるまで待つ訳にはいきません。
踵に対して負担のかかっている原因を見つけ事が早く痛みをとる最短の近道です。
原因は一人一人違う
背の伸びるスピード。体重の変化。行なっている競技。普段の生活スタイル。身体のバランス。筋力。骨格。など
これらの組み合わせで原因が異なり対処方法が変わってきます。
その1足の裏が使えていない
足の裏にある指を動かしたり、つま先立ちをしたりする筋肉が使えてないと体重移動がうまくできません。体重移動がスムーズに出来ないと地面からの衝撃を分散できずに踵で受け止めてしまいます。
浮指になっていないかチェックしましょう。
足の指ででいろんなものを掴んだりして感覚を養いましょう。
その2左右のバランス
片足にだけ痛みが出ている子に多いのですが、競技の特性により左右の柔軟性や筋力のバランスが崩れ過ぎて片足に偏った負担が無意識にかかる子もいます。
このパターンの場合はここのストレッチ法を試してみてください。https://wp.me/p9OWfr-qZ
その3身体の後面の筋肉の質
踵に着く筋肉は背中まで繋がっているものもあり、上半身の筋肉が固まって動かしづらくても間接的にアキレス腱が引っ張られてストレスの一部になる事もあります。疲労が溜まりすぎていたり、お風呂に浸かってなかったり、下向きで身体を反った状態でゲームやスマホを触るのは腰に対しても良くなく、固まりやすくなります。
身体後面のストレッチやセルフケアは数多くあるので自分に合ったものを見つけましょう。わからない場合は近くの専門家に聞くのが一番早いです。
ストレスでしかないシーバー病
ひどい子は踵が地面に着くこともできず松葉杖をついたりハイハイしかできない子もいます。シーバー病は症状は同じでも原因がそれぞれ違う事が多い怪我なので対処法が間違っていると長引き、本人も周りも心身共にストレスがかかります。いち早く原因を見つけて対処することをおススメします。
症例
尼崎市在住小学6年生 少年野球をしているN・S君の症例
約3か月前から左足の踵の痛みにが出てきて歩くのも痛みが出てきた為、近所の整形外科でシーバー病と診断され、整骨院で電気治療とマッサージとアイシングを週2~3回治療していましたが一向に良くならず、最近は足の裏や右足も痛みがひどくなりはじめて両足が痛むために裸足で歩くだけでも痛みが走り、朝起きてから足をつくのが一番痛い状態になっていました。
初回の時のチェックでは身体の左右の重心の位置がズレていた為、それを無意識に修正する為に全身の筋肉が固くなり成長期でかたくなりきっていない踵の骨に負担がかかって炎症がおきている状態でした。
1回目から3回目は痛くない整体で全身のバランスを整え、踵や足の裏の炎症がある部分には微弱電流で治療を行い5回目以降は炎症もほとんど治まってきたので再発しないように正しいストレッチやバランスのトレーニングを行い、6回目で試合にも出れるようになりました。一か月後にもう一度来てもらいバランスが大きく崩れていなかったので治療は終了。
後日メールで親御さんから「今日の試合に出てヒットも打つことができました。」とうれしい報告を頂きました。野球が出来なくなってから3か月というのは成長期の小学生にとってはとても辛く長い期間であり、またそれを見守り付き添う親御さんや周りの大人もどうすれば野球やスポーツをおもいきりさせてあげる事ができるのか?と休ませることしかできないのも辛いものです。
最後に
スポーツをやっている以上怪我もするし痛みも出ます。が、動きやすい身体をつくり正しい事をすれば長引いたり再発する確率は抑えれます。方法がわからなければ早い段階で調べるか聞く事をすれば長期間苦痛を味わう確率も減ってきます。
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